東京王者のレッドサンズが、1988年に初出場初優勝を遂げている北ナニワハヤテタイガースに逆転勝ち――。ベスト8をかけた3回戦8試合のうち、小野路公園野球場での2試合からハイライトを写真でお届けします。
※選手やチームの物語は追って掲載します
(取材&文=大久保克哉)
■3回戦/小野路第1試合
[東京]3年連続4回目
レッドサンズ
000130=4
002001=3
北ナニワハヤテタイガース
[兵庫]6年ぶり3回目
レッドサンズは2年連続の8強入り。5回表二死一、二塁から中越えの逆転二塁打を放った三番・宮野歩大(下)が、試合後は保護者らを前に「あと3つ勝って優勝します!」と宣言(上)
拙攻続きで無得点の嫌なムードを一蹴した七番・新井飛翔。4回表に右翼線へ適時二塁打を放つ(下)
北ナニワは森岡雄飛主将(上)が投打で奮闘。投げては3回まで無失点でゲームをつくり、打っては3回裏に先制の中前タイムリー。6回裏は四番・佐藤大士が123㎞を左前に運んで1点差まで詰め寄った(下)
広い外野守備や正確な中継プレー、三盗など走塁にも元王者らしさが見えたが石橋孝志監督(下写真右端)は「個々のモノが違うたな。上には上がおると言うてきたのに、ふだんの慢心が出てしまった」と手厳しかった
■3回戦/小野路第2試合
[山梨]初出場
甲斐ジュニアベースボールクラブ
17304=15
00300=3
丸亀城東少年野球クラブ
[香川]15年ぶり2回目
甲斐ジュニアは山梨・甲斐市の5チームが合併して3年目で全国初出場。前日の2回戦は強豪・北名古屋(愛知)を破り、3回戦は14安打15得点の圧勝で8強入り
1回表、三番・小川裕也のセーフティスクイズで先制(上)。2回表には一番・藤森涼大のタイムリー(下)など打者10人で7得点
3日連続の試合で13人の丸亀城東は、明らかに疲労の色も。6年生の日本廉人(上)は救援で懸命に腕を振り、3年生の正遊撃手で弟の賢伸(下)は懸命に打球を追った
「みんな一勝懸命がチームの一番良いところです」(藤田真梨果主将=写真下右端)。3勝目は遠かったが、最後まで切れずに声を発しながら打球に備える個々の動きが印象的だった